鋳物を製造する際に発生する「鋳造バリ」について、原因と対策、除去する方法などをまとめました。
バリとは、金属や樹脂などを加工した際に発生する、原型に存在しない余分な出っ張り・ギザギザのことです。製品にバリが残っていた場合、取り扱う従業員や製品を手にする消費者がケガをする恐れがある上、製品の精度にも影響を与えるため、発生したバリは取り除くのが基本です。
鋳造バリとは、「鋳造」を行う過程で発生するバリのことです。鋳造体の全体、あるいは部分的に生じる、薄いヒレ状のものです。鋳造欠陥の一種で、「鋳バリ」「バリ」とも呼ばれます。通常は、製品の機能上、問題のないところに発生するよう設計されています。
下記のページでは、品質・生産性・使いやすさに分けて、おすすめのバリ取り機メーカーを3社紹介しています。
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鋳造バリは、金属を溶かして液体にし、型に流し込む鋳造を行う際に、鋳型と鋳型のすき間に溶けた金属が流れ込むことで発生します。特にダイカストの鋳造では、一般的に鋳型の温度が700度近くにもなるため、鋳型が熱膨張し、想定外の変形が発生。鋳型が開くことでバリが発生します。
また、鋳型の割れによってもバリが発生します。昇温時の急激な温度変化により鋳型が割れ、その割れた部分に金属が入り込んで、バリや突起となるのです。他にも、シリカ系埋没材の脱水条件が不適切な場合、ワックス型にバリが存在する場合など、さまざまな原因で発生します。
鋳造バリはさまざまな原因で発生するため、防止するためには、鋳型の欠落やクラックがないか・ワックス型にバリがないかを確認したり、鋳造温度や湯道の取り付け場所を確認するなど、バリの発生原因に合わせた対策を行います。
また、熱膨張によるすき間・バリの防止には、設計段階からすき間を計算したり、形状から変形を想定することも必要です。もちろん、鋳造圧に負けない型締力のある鋳造マシンを選定することも忘れずに。
鋳造品の製作を行う前に、どのようなバリが発生する可能性があるか、対応方法を予め想定しておくことが大切です。
ただし残念ながら、どんなに注意して製作しても、鋳造バリが皆無になることはありません。このため、製品を加工する際にはバリの除去が不可欠です。これまでは手作業によるバリ取りが主流でしたが、最近ではバリ取り作業を機械化・自動化する現場が増えています。 自動化に対応する専用機、ロボットシステムの導入、職人が使うハンディタイプなどさまざまな方法があるので、現場の課題やコストに合わせて適切な方法を選びましょう。
バリ取り機メーカーを選ぶうえで、参考にしたいのが品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001(顧客満足)」を取得しているかどうか。ここではISO9001を取得している会社をピックアップし、品質・生産力・使いやすさの3つの分野で“スゴ腕”を持つバリ取り機メーカーを紹介します。
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※2021年12月調査時点でISO9001の取得を公式HPに記載しているバリ取り機メーカーのなかで、最も納入実績が豊富だった先生精機、ロボットシステムで最も機種が豊富だったXEBEC、最も小型のバリ取り機を提供していたXEBECを選出しています。