素材を機械で削る際に発生する「切削バリ」について、原因と対策、除去する方法などをまとめました。
バリは、どんな加工法で発生したかによって、「切削バリ」「せん断バリ」「鋳造バリ」などに分けられます。
その中で切削バリとは、素材を機械で削る際に発生するバリのことです。刃物や砥石が素材に食い込む際には、周辺の組織が逃げる「塑性流動」が起きます。こんにゃくを指で強く押した際、押した部分が凹み、その周囲が軽く盛り上がるのと同じように、素材に工具が食い込む際も、その周辺の組織が軽く盛り上がります。この、盛り上がった部分がバリになるのです。
また、素材から工具が離れる際にも、素材の削りきれなかった切粉の一部が切削方向へ押し出されることでバリが発生します。離脱せずに素材に残留した切り屑の一部もバリになります。
下記のページでは、品質・生産性・使いやすさに分けて、おすすめのバリ取り機メーカーを3社紹介しています。
切削バリに対応しているメーカーをぜひ探して比較してみてください。
切削バリが発生する原因として考えられるのは、以下の4点です。
1.工作機械の剛性や精度これらが影響を与え合い、バリが発生すると言われています。また、穴あけ加工では、この4点の他に切削温度などの条件も加わるなど、発生のメカニズムは複雑です。
バリの発生を抑えるには、切削する素材や形状を変える方法があります。塑性流動しにくい素材を選んだり、設計の段階からバリを意識することで、バリを抑制することが可能です。
また、工具を超硬やセラミックなどの硬いものに変更したり、切削の送り方向を考慮することも一つの手段です。後工程でバリを取りやすくするため、一次加工でバリが少しでも小さくなるようにするなど、加工工程を見直しを行うことも有効な手段と言えるでしょう。
ただし、どれだけ対策を行っても、バリの発生そのものをなくすことは困難です。このため、製品を加工する際にはバリの除去が不可欠です。手作業や機械など、除去する方法はさまざまですが、最近ではバリ取り作業を機械化・自動化する現場が増えています。人材不足によってバリ取りが間に合わなくなる事態を防ぐためにも、機械化・自動化がおすすめです。
専用機、ロボットシステムの導入、職人が使うハンディタイプなど、バリ取りの自動化にはさまざまな方法があるので、現場の課題やコストに合わせて適切な方法を選びましょう。
バリ取り機メーカーを選ぶうえで、参考にしたいのが品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001(顧客満足)」を取得しているかどうか。ここではISO9001を取得している会社をピックアップし、品質・生産力・使いやすさの3つの分野で“スゴ腕”を持つバリ取り機メーカーを紹介します。
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※2021年12月調査時点でISO9001の取得を公式HPに記載しているバリ取り機メーカーのなかで、最も納入実績が豊富だった先生精機、ロボットシステムで最も機種が豊富だったXEBEC、最も小型のバリ取り機を提供していたXEBECを選出しています。