バリ取り機とISO規格「ISO9001」

このページでは、品質マネジメントに関する国際的な指標である「ISO9001」のように、バリ取り機メーカーを選ぶ基準の1つとして利用できる国際規格（ISO規格）について解説しています。企業の社会的責任として注目されるSDGsへの取り組みやISO9001との関係についても紹介していますので参考にしてください。

ISO9001とは

品質マネジメントに関する国際的な規格

ISO9001とは品質マネジメント（品質管理）に関するグローバルスタンダードの指標であり、国際標準化機構によって定められている国際認証規格（ISO）の1つです。ISO9001の認証取得には国際基準が設けられており、ISO9001を取得しているということは、その企業の品質マネジメントへの取り組みや体制が国際的・客観的に信頼できると考えられるということです。

バリ取り機メーカーでもISO9001の認証取得と維持に取り組んでいる企業は少なくなく、信頼できるバリ取り機メーカーを比較検討する上でISO9001の有無は重要なポイントの1つになっていると考えられます。

認証制度の仕組み

ISO9001の認証取得には、品質マネジメントシステムが適正に構築されているか客観的に評価されなければならず、具体的には製品やサービス提供について一貫性のある品質が確保されているかや、顧客満足度の向上に対して適切な体制が整えられているかといった点がポイントになります。

言い換えれば、ISO9001認証を取得することによって、業務効率の適正化や品質管理のシステム化に取り組んでおり、きちんとしたリスクマネジメント体制にもとづいて顧客への社会的責任を果たしているといった点をアピールできることがポイントです。

ISO9001規格の構成

ISO9001規格は以下のような項目にもとづいて構成されており、各項目はさらに細分化されています。

適用範囲
引用規格
用語及び定義
組織の状況
リーダーシップ
計画
支援
運用
パフォーマンス評価
改善

認証取得・維持について

ISO9001の認証取得には順序立てて手続きや審査にのぞまねばならず、スムーズに進んでもおおむね1年程度の期間がかかります。また、認証の有効期間は「3年間」と定められており、認証を維持するためには更新審査へ合格しなければなりません。

おおまかな流れは以下のとおりです。

1.相談・見積

認証取得に関して日本品質保証機構へ事前相談を行い、費用や期間を含めて様々な項目について見積作成を依頼します。

2.契約

見積内容に合意できれば、改めて審査登録申込書と審査登録契約書を提出するという流れです。

3.登録審査

登録審査はファーストステージ審査とセカンドステージ審査の2段階方式となっており、品質マネジメントの体制や取り組みについて企業としての現状や姿勢が多角的に審査されます。

なお、不適合事項が認められた場合、是正処置計画書を所定の期限までに提出しなければなりません。

4.登録証発行・認証取得

全ての審査に合格すれば認証取得となり、登録証が発行されます。なお、登録証の発行には審査終了から約1ヶ月程度かかります。

登録証の有効期間は3年間です。

5.定期審査及び更新審査

ISO9001認証を取得したからといって、3年間ずっと無条件で認証を維持できるわけではありません。

認証取得後も1年ごとに定期審査を受けなければならず、3年後には更新審査が行われます。

更新審査に合格すれば認証を維持することが可能です。

SDGsとの関連性

SDGsとは

SDGsとは「持続可能な開発目標：Sustainable Development Goals」の頭文字を取った略称であり、地球上に暮らす全ての人々の幸せと未来のために、全人類的に取り組んでいくべき目標です。SDGsには17の大きな開発目標が設定されており、それぞれの開発目標はさらに細かな項目で分類されています。

SDGsは国連によって設立された指標であり、現代企業としてだけでなく、国際社会の一員として意識すべき共通の社会的責任と考えられることも少なくありません。