エッジ部のバリを落とす程度の、ちょっとした面取りを「糸面取り」と言います。ここでは、糸面取りについて、特徴や注意点、加工方法などをご紹介します。
「面取り」とは、製品の角を角面や丸面などに加工する作業のことです。角を45°に削る面取りをC面取り、丸く滑らかに削る面取りをR面取りなどと言います。 糸面取りとは、糸のように細い面取り作業のことです。細かい定義はありませんが、一般的には、0.1~0.3mm程度を目安に面取りを行うことと考えられています。
図面にも指示されないほどのごく小さな面取りですが、糸面取りをしないと、加工する材料の先端が破壊されたり、取り扱う従業員や製品を手にする消費者がケガをする恐れがあるため、ヤスリや砥石などで全体に施します。糸面取りを略して「糸面」と言う場合もあるようです。
下記のページでは、品質・生産性・使いやすさに分けて、おすすめのバリ取り機メーカーを3社紹介しています。
糸面取りに対応しているメーカーをぜひ探して比較してみてください。
糸面取りは、バリや角が最低限取れれば良いため、図面でも寸法は指示されていません。糸取りが必要な箇所に指示があるか、「全ての角部に糸面取りのこと」「指示なき角は糸面取りのこと」などと記載があるのみです。
具体的に大きさが記載されていないのは、精度やサイズなどを指定することで余計な手間やコストなどをかけたくない、でも「バリによる問題が発生しないように仕上げてほしい」という設計者の意図があるようです。
糸面取りを行う場合は、曖昧とも言える設計者の意図を汲んだ仕上げを行うことが大切です。見落としがちな注記も多いため、加工前にしっかりと図面を確認しましょう。
糸面取りの加工方法は、マシニングセンタに部品加工のプログラムを追加で組み込んだり、フライス盤などの加工機械で、角の辺がC面取りになるように調整するなどさまざまです。数量が少ない場合や、形状が複雑でフライス盤での面取りが面倒な場合は、ルーターやグラインダーなどの手加工用の工具や、ヤスリやバリ取り専用ブラシを使用することもあります。
また、最近では、ロボットシステムを導入し、作業を機械化・自動化する現場も増えています。さまざまな方法があるので、現場の課題やコストに合わせて適切な方法を選びましょう。
バリ取り機メーカーを選ぶうえで、参考にしたいのが品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001(顧客満足)」を取得しているかどうか。ここではISO9001を取得している会社をピックアップし、品質・生産力・使いやすさの3つの分野で“スゴ腕”を持つバリ取り機メーカーを紹介します。
【tel:054-394-0777】
電話で問い合わせる
※クリックでQRコードを表示
【tel:06-6721-8073】
電話で問い合わせる
※クリックでQRコードを表示
【tel:03-6893-0810】
電話で問い合わせる
※クリックでQRコードを表示
※2021年12月調査時点でISO9001の取得を公式HPに記載しているバリ取り機メーカーのなかで、最も納入実績が豊富だった先生精機、ロボットシステムで最も機種が豊富だったXEBEC、最も小型のバリ取り機を提供していたXEBECを選出しています。